10年巻き戻って10年やり直し!? 三秋縋らしい内容でした。「スターティング・オーヴァー」
来る日も来る日も相変わらずな悪天候。
この三連休は美味しいものばかり食べておりました。世間でいうデブ活ですよ。
まるでパフェのように盛り付けられた肉であったり、友達の家でケンタッキーやらピザやらを食べながらお酒を飲んだり。
そういえばゲームなんですけど、久々にスーパーファミコンでドンキーコングをやりました。みんなでやるアクションゲーム楽しいですよね! 記憶をたよりに操作をしてみたのですが落ちる落ちる…。(お酒を飲みながらゲームをしていたからか酔いが異様に早かったです)
とても有意義な三連休でした。
さて、今回紹介する本は「スターティング・オーヴァー」という本です。著者は「三秋縋」
僕が好きな三秋縋の作品になります。
三秋縋はもともとは『げんふうけい』というページにまとめていたらしく、投稿作品が大手のまとめサイトに掲載されるなどしてWEB上で人気を集めていたそうです。(その時はまだ知りませんでした。)
あらすじ
二周目の人生は、十歳のクリスマスから始まった。全てをやり直す機会を与えられた僕だったけど、いくら考えても、やり直したいことなんて、何一つなかった。僕の望みは、
「一周目の人生を、そっくりそのまま再現すること」だったんだ。
しかし、どんなに正確を期したつもりでも、物事は徐々にずれていく。幸せ過ぎた一周目の付けを払わされるかのように、僕は急速に落ちぶれていく。――そして十八歳の春、僕は「代役」と出会うんだ。変わり果てた二周目の僕の代わりに、一周目の僕を忠実に再現している「代役」と。
ウェブで話題の新人作家、ついにデビュー。
以下感想等
この作品がデビュー作品とは思えない内容でした。
主人公は10年巻き戻って10年間をやり直しするんですけど、今まで過ごしてきた10年(最高の恋人、最高の人生で毎日が充実している)とは逆に、落ちぶれた人生を歩んでいくわけなのですが、三秋縋の作品って主人公が一人ぼっちが多い気がするんですよね。「三日間の幸福」もしかり(この作品はまた後日紹介します。)
あと、相変わらず人間のドロドロとした部分が表現されています。特にツグミとトキワが一線を越える日、嗚咽する場面や嫉妬から殺人計画を立てたりする場面。このあたりはとても三秋縋らしさがありますよね。「代役」を知っているからこその嫉妬心ですよ。まあ、最終的には運命を曲げてしまうんですけどね。
内容が気になる方は是非読んでみてください。
最後に余談ですが、ぼくも嫉妬をするときがあります。
ぼくが好きになった人が他に好きな人がいて、しかも知っている人だと嫉妬をします。
時間が経過したころには2人の幸せを願っている…はずです(笑)
高橋健太郎のオフィシャルホームページ